【神社のおまもり完全ガイド】おまもりの意味・種類・正しい持ち方と処分方法【人気のお守りのある東京の神社】

出典：イラストAC

神社で授かる「おまもり」は、願いがあるときはもちろん、何気ない日常の中でも、ふと心を支えてくれる存在です。

けれど、「おまもりにはどんな意味があるの？」「正しい持ち方や返し方は？」と、実はよく分からないまま手にしている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、神社のおまもりが持つ本来の意味やご利益の考え方、種類や身につけ方、役目を終えたあとの扱い方までを、初めての方にも分かりやすく解説します。

おまもりとは？神社で授かる意味を知ろう

出典：イラストAC

おまもりとは、神社で神様のご加護を身近に感じながら日々を過ごすための大切な存在です。参拝した証として授かるものであり、単なる縁起物ではなく、「神様とのご縁を結ぶしるし」と考えられてきました。

袋の中には神様の御霊（みたま）が込められているとされ、持つ人の暮らしや心に寄り添い、そっと見守ってくれる存在です。

不安なときに心が落ち着いたり、前向きな気持ちになれたりするのは、おまもりが「守られている」という安心感を与えてくれるからかもしれません。

おまもりはなぜご利益があると言われるのか

出典：イラストAC

おまもりにご利益があるとされる理由は、神社で祈りを込めて清められた存在だからです。

神様の力そのものを持ち歩くというよりも、神様とのご縁を意識しながら生活することで、心のあり方が整っていきます。

その結果、慎重な行動や前向きな選択につながり、良い流れを引き寄せると考えられてきました。

おまもりは奇跡を起こすものではなく、日々を大切に生きるための心の支えとして寄り添ってくれる存在です。

おまもりの中に入っているものとは

出典：イラストAC

おまもりの袋は、基本的に開けないものとされています。

その理由は、中に神様の御霊が宿ると考えられているからです。

実際には神社ごとに、お札や木片、和紙などが納められ、そこに祈りが込められています。中身を知ることよりも、見えないものを信じ、敬う気持ちこそが大切にされてきました。

もし袋が破れてしまっても問題はありません。感謝の気持ちを込めて神社にお返しすれば大丈夫です。

おまもりの正しい持ち方・身につけ方

出典：イラストAC

おまもりの持ち方に厳密な決まりはありませんが、清潔で大切にできる場所に持つのが基本です。

バッグの内ポケットやお財布、スマートフォンケースなど、日常的に身につけられる場所が選ばれることが多いです。

肌身離さず持つ必要はなく、自分が安心できる距離感で構いません。
大切なのは、おまもりを雑に扱わず、感謝の気持ちを持って接することです。

複数のおまもりを持ってもいい？

出典：イラストAC

複数のおまもりを持っても問題はありません。
恋愛、仕事、健康など、願いごとが異なれば自然と増えるものです。

神様同士が喧嘩をするという考え方は本来なく、大切なのは数ではなく向き合い方です。
「今、自分が大切にしたいことは何か」を意識して持つことで、おまもりはより意味のある存在になります。

おまもりの効果はいつまで続く？

出典：イラストAC

おまもりのご加護は、一年を目安と考えられることが一般的です。

これは初詣で新しいおまもりを授かり、前年のものをお返しするという日本の習慣によるものです。

ただし、期限が切れたから急に効果がなくなるわけではありません。

一年守ってもらったことへの感謝を込めて、新しいおまもりへとつなぐ気持ちが大切です。

古くなったおまもりの正しい返し方・処分方法

出典：イラストAC

役目を終えたおまもりは、授かった神社にお返しするのが最も丁寧な方法です。
多くの神社には古札納所があり、そこでお焚き上げが行われます。

遠方で難しい場合は、近くの神社に相談しても問題ありません。
どうしても返せない場合は、白い紙に包み、感謝の気持ちを込めて処分する方法もあります。粗末に扱わないことが何より大切です。

初詣でおまもりを授かる意味

出典：イラストAC

初詣でおまもりを授かることは、新しい一年への願いや決意を形にする行為でもあります。
神社で心を整えたうえでおまもりを手にすることで、「この一年を大切に過ごそう」という意識が自然と生まれます。おまもりは未来を保証するものではありませんが、迷ったときにそっと背中を押してくれる存在です。

東京の神社で人気のお守り3選

東京大神宮|縁結びのお守りが再注目

出典：東京大神宮

「縁結びといえば東京大神宮」と言われるほど有名ですが、ここ数年で改めて人気が高まっています。

とくに、やさしい色合いで上品なデザインの「縁結び鈴蘭守」は、SNSや口コミを通じて広まり、「お守りを授かるために参拝する」という人も少なくありません。
最近では「縁結び鈴蘭レース守」も人気です。

強く願いを押しつけるのではなく、自分自身の心を整え、良いご縁を引き寄せるという考え方が、今の時代の価値観と重なり、若い世代を中心に支持されています。

恋愛だけでなく、人とのつながりを大切にしたい人にも選ばれているお守りです。

神田明神|IT・仕事運のお守りが話題

出典：神田明神

神田明神は、近年「IT情報安全守護」が注目を集めている神社です。
IT企業やクリエイター、フリーランスの参拝者が多く、パソコンやスマートフォンに身につけられるお守りは、“現代的なお守り”として話題になりました。

仕事運や商売繁盛という従来のご利益に加え、「情報社会を生きる人を守る」という新しい解釈が、多くの共感を呼んでいます。

働き方が多様化する中で、「仕事のお守り」を持ちたい人に選ばれている神社です。

小網神社

出典：小網神社

小網神社は「東京の強運パワースポット」として全国的に知られ、古くから財運や強運を願う人々が訪れています。

とくに金運に関するお守りは人気が高く、「持つと運気がぐんと上がった」という体験談がSNSを中心に広がっています。

お守りのほかにも、境内には福徳授与所や御朱印があり、訪れるだけで心が晴れやかになる雰囲気が魅力です。

初詣シーズンには長い列ができることもありますが、その混雑すら「新しい運気を引き寄せる兆し」として話題になるほど注目されています。